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国書日本語学校(東京都板橋区にある日本語学校)


by kokusho1987
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看護コース卒業生体験談-17

今回紹介する看護コース卒業生は以下の3名です。

道南ロイヤル病院 廉さん
道南ロイヤル病院 趙さん
新戸塚病院 楊さん

上記卒業生たちは当校卒業後、医療機関の研修を経て、正社員として上記の病院で
勤務しています。
その体験や感想が、医療専門新聞に掲載中です。

※写真はイメージです。

看護コース卒業生体験談-17_f0183116_1613778.jpg


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道南ロイヤル病院 廉さん

 2010年4月に中国から日本に来て、もうすぐ3年になります。看護師試験を受けた後、北海道の「道南ロイヤル病院」に配属されました。最初、こちらの環境になかなか慣れず、どこに行くにも時間がかかって不便でした。周辺に店が5軒ほどあり、生活用品を買うのは間に合いましたが…。しかし、だんだん長く住んでいると、この町の人の優しさを知り、環境もきれいで、とても住みやすい町だと感じるようになりました。
 病院に配属されると、最初はプリセプターが4人順番で看護についてと言葉を教えてくれました。私は外国人なので、一番の壁は言葉だと思います。それで、毎朝スタッフの申し送りを聞いて、分からない単語や文の意味を教えてもらいました。プリセプターたちは何を聞いても、詳しく、優しく説明してくれます。先輩たちは患者さんに対しては、もっと心優しくあらゆる面から看護を行っています。先輩たちの姿を見て、いつか自分もそのような看護師になると決心しました。
 今、日本語もだんだん上達し、看護技術も徐々に身につき、独り立ちできるようになりました。しかし、まだ言葉の意味が分からない時もあります。いつも自分で調べたり、先輩に聞いたりしています。看護に対しての考え方も先輩たちから教わって、だんだんそこに近づけています。仕事もお互いに協力して行っています。そして、スタッフのみんなと力を合わせて、愛し愛される病院を作りたいです。

※写真はイメージです。

看護コース卒業生体験談-17_f0183116_16133781.jpg


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道南ロイヤル病院 趙さん

 「看護師は人の命に関わる厳しい仕事です」と、看護学校に入った日から、そう教えられました。今まで2年間現場で仕事をし、いろいろ経験したので、その言葉の重さが一層理解できるようになりました。
 看護師は「今、目の前にいる患者さんに自分ができるベストを尽くす」という姿勢で仕事をしています。「自分ができるベスト」とは何だろうかと思っています。現場の先輩看護師の姿が答えてくれました。先輩方は、知識・忍耐力・精神力・技術等をあわせ持って看護をしていると思います。例えば、病棟を移ってきた患者の情報を収集して、病状を知り、対応を考えないとそれから看護をすることがうまく進みません。また、認知症の患者に対しては、人一倍の忍耐力が必要です。毎日の仕事の中で、私の憧れの先輩も見つかりました。その先輩のように、日々の仕事において精進していきたいです。
 一方、夜勤の仕事が長く、辛いと思う時もあります。しかし、夜勤前に病棟を回りながら、みんなに挨拶すると、「泊まりですか。今夜もよろしくお願いしますね」と言われたりして、患者の皆さんが私のことをこれほど頼りにしてくれているのかと思い、こちらも元気を出して夜勤を頑張ろうという気持ちになります。夜勤明けの朝、「あなたがいてくれて助かった」と言われたこともあります。その時、正直くたくたですが、それを聞いたら、眠気や疲れが半減したような感じです。
 もちろん、危険なこと、辛いこともあります。2年やっても、人の“死”というものにはまだ慣れません。例え晩年が寝たきりだったり、認知症で家族の顔も認識できない状態だったとしても、家族の涙や言葉からついついその人の過去の「人となり」を想像してしまいます。また、自分の親や兄弟などに置き換えて考えてしまう自分がいます。
 正直に言えば、置き換えてしまうと辛さが倍増してしまいますが、逆に家族の大切さをも知らされます。入職したばかりの頃、私は右も左も分からず、先輩や病院スタッフにいろいろ教えてもらいました。初めてのカンファレンスで発言する時も、緊張して舌が回らず、みんなの助けで頑張れました。本当にありがたいです。これからももっと努力していきたいと思います。 

※写真はイメージです。

看護コース卒業生体験談-17_f0183116_1614182.jpg


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新戸塚病院 楊さん

 来日後に看護師免許を取得し、新戸塚病院に入職しました。働き始めて2年間が経過し、この期間に嬉しいこと、悲しいこと、色々なことを経験することができました。
 入職時、療養病棟に配属されました。療養病棟では寝たきりの患者さんが多く、食事から排泄まで日常生活動作は介助の必要がありました。看護学校では、介護について勉強しなかったので、療養病棟での仕事を通して、介護の技術を学び、患者さんを一人の人間として尊重しながらケアをすることも学びました。
 平成23年の9月から回復期リハビリテーション病棟(以下回リハ病棟と略す)に勤務しています。回リハ病棟での勤務は、看護に対する認識を新たにしました。回リハ病棟は、骨折・脳疾患をはじめ様々な疾患をもつ患者さんが多く入院しています。少しでも機能回復が得られるように、毎日リハビリを頑張っています。さらに、私達医療者は患者さんが退院後まで安全、安楽な生活を送るために、医師、看護師、リハビリスタッフ等の多職種と連携して、患者さんに必要な医療措置、ケアを提供しています。退院時、患者さんと家族の満足な笑顔を見ると、本当に嬉しくなります。この経験から、在宅復帰を目指しADLを向上しながら、退院後の生活を考え、この患者にどのような援助や指導が必要かと考えることも看護にとって考慮しなければならないことだと分かりました。
 そして、日々の勤務を行っている中で、ナースにとって、専門知識、看護技術を備えるだけでなく、鋭い洞察力、原因に対する分析力、解決問題の思考力などの能力も持つべきだと思いました。年間受け持ち部屋を受け持つようになり、患者さんと信頼を築き、共に困難を克服した時の笑顔を思い出した時、自分の価値も実感しました。
 私はナースとして、キャリアがまだ浅く、今後自分の専門知識を高めるとともに、患者さんの思いを尊重しながら患者さんによい看護を提供していけるように、毎日、頑張っていきます。

※写真はイメージです。

看護コース卒業生体験談-17_f0183116_16142695.jpg


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どの卒業生も、患者様との交流、また看護師の先輩たちとコミュニケーションを通じて、
すばらしい体験を日々重ねていることがわかり、とてもうれしく思っています。
今後の活躍も楽しみに待っています。たまには、国書日本語学校に遊びに来てください。

最後に、みなさんご存知かもしれませんが、国書日本語学校のFACEBOOKが
リニューアル致しました。 みんなで国書の輪を広げましょう!
リニューアルしたFACEBOOkは 以下のページになります。

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by kokusho1987 | 2014-03-06 16:19 | 看護